公務員試験は教養のみに絞って大丈夫!〈メリット・デメリット〉

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1次試験を教養のみの受験先に絞っても大丈夫かな?ネットを見ると、専門も勉強した方が良いって書いてあるよ。それに、併願先が減ってしまうのも不安だな(-_-;)

教養のみに絞ることはメリットとデメリットがあるから、それを見て判断しよう。私は教養のみでも大丈夫だと思っているよ。

 

この記事を見てほしい方は・・・

  • 公務員試験の筆記を教養のみに絞ると「不利になるのでは」と不安な方
  • 教養のみだと併願先が少なくなって不安な方
  • 教養のみに絞っても大丈夫な理由を知りたい方

 

 

公務員試験の筆記を教養のみに絞るデメリット

まずは、教養のみに絞るデメリットを挙げていきます。

おそらく、このデメリットが教養のみに絞った際の不安材料だと思います。

その不安を解消するために、デメリットに対する反対意見もお伝えしていきます。

 

デメリット①:教養のみは「教養+専門」より倍率が高い

教養のみで受けられる試験は、受験するのにハードルが低いため、受験者数が多くなる傾向があります。

その結果、確かに倍率は高くなりやすいです。

例えば、大阪府大東市の試験を見てみましょう。

大東市は「教養のみ」と「専門のみ」のどちらの試験も行っています。

平成29年度の行政職の倍率を確認してみると、


  • 教養のみは受験者146名で1次試験合格者は22名の6.6倍
  • 専門のみは受験者39名で1次試験合格者は12名の3.2倍

となっています。

 

また、平成29年度の愛知県名古屋市の倍率(行政職)も見てみましょう。


  • 教養のみは受験者857名で最終合格者は71名の12.1倍
  • 教養+法律系専門は受験者284名で最終合格者は63名の4.5倍
  • 教養+経済系専門は受験者142名で最終合格者は51名の2.8倍

名古屋市ではかなり大きな差が見受けられます。

 

今回は同じ自治体内の試験で比較してみましたが、異なる自治体でも、おおむねこのような倍率の傾向にあると思います。(もちろん教養のみでも低倍率の自治体はあります。)

 

しかし、教養科目のみの試験を受ける人には、受験のハードルが低いがゆえに、様々な方がいると考えられます。

例えば・・・


  • 専門科目を勉強したけど自信がない
  • 記念受験
  • 勉強をそれほどしていない

などの方々です。

 

これらの方々は、教養科目のみの受験先を第一目標としていません。

第一目標だとしても、本気で勉強してきていません。

 

つまり、真剣に教養科目のみ勉強してきた人のほうが、勉強が進んでおり、有利であるという事です。

ここで大事なのは「真剣に教養科目のみ勉強してきた人」という点です。

「教養だけなら、それほど勉強しなくていいや」という態度で勉強している方にとっては、高い倍率はそのままの数値を意味し、落ちる可能性はとても高いでしょう。

 

しかし、真剣に取り組んできた方は下記の強みがあるため、見た目の倍率ほど、合格の難易度は高くないと思います。


  • 専門も勉強している人より、教養科目に多くの時間を使える
  • 記念受験者などの人と比べれば、そもそも勉強の質が異なり、相手にしなくてよい

これらのことを考えれば、倍率が高いことに対する不安が和らいだのではないかと思います。

 

デメリット②:教養のみに絞ると併願先が減ってしまう

専門科目も勉強していれば、国家公務員をはじめ、様々な試験を受けることが可能です。

教養のみを勉強するより、併願できる受験先は広がります。

第一志望に専門科目を課される方は、間違いなく専門科目も勉強すべきです。

 

しかし、第一志望の自治体などが「教養科目のみ」で受験できる場合は、「教養科目のみ」に絞って構わないと思っています。

それは、「教養科目のみ」で受けられる公務員試験もたくさんあるからです。

 

下記は「教養科目のみ」で受験できる公務員およびみなし公務員の試験一覧です。

  • 皇宮護衛官(6/10)
  • 市役所A日程(6/24)
  • 都道府県庁(6/24)
  • 文部科学省文教団体職員(6/24)
  • 国立大学法人等職員(7/1)
  • 市役所B日程(7/22)
  • 市役所C日程(9/16)
  • 市役所D日程(10/14)
  • 警察官(バラバラ)
  • 消防官(バラバラ)
  • 公立大学(バラバラ)
  • 各試験の社会人経験採用枠(バラバラ)
  • その他独立行政法人等多数(バラバラ)

※受験日は平成30年度(2018年度)の日付です。

 これを見ると、少なくとも、6団体を併願することができます。

6つも受けることができれば、十分だと思いませんか?

 

受験先が多すぎると、1次試験後の面接試験と他の1次試験がかぶってしまい、面接の対策も同時進行で進めなければなりません。

つまり、受験先が多いほど、教養試験以外の対策に多くの時間を割かれてしまうという事です。

 

仮に市役所B日程が本命の方がいて、専門科目も勉強し、国家公務員などを受験していると、面接対策に時間を取られ、肝心の市役所試験の前に十分な勉強をできない可能性が出てきます。

それを考えると、必ずしも受験先を増やせばよいというわけではないことを、分かっていただけるのではないでしょうか。

 

私は、上記した分だけ受験できるところがあれば、教養試験のみに絞るべきだと考えます。

 

第一志望が教養のみだと、専門科目の勉強はやる気が出ないってのもありそうだね!

たしかに、やる気のない勉強は時間がもったいないですね

 

教養のみで受験するメリット

続いてはメリットを紹介していきますが、このメリットを享受できるのは、真剣に勉強する人だけなので注意してくださいね。

 

いい加減に勉強している人はメリット・デメリットなんて、そもそも関係ないですからね

 

メリット①:専門科目も勉強している人より、教養科目に使う時間を増やせる

さきほどのデメリットの反対意見でも述べましたが、教養のみに絞れば、他の受験生よりも、教養科目に費やす時間を増やすことができます。

勉強時間が増えれば、当然、実力も伸びやすくなります。

 

メリット②:受験日まで時間がない人でも、合格レベルまで達しやすい

時間があればあるほど、勉強のやり方さえ間違っていなければ、実力は伸びていきます。

しかし、受験生には仕事に忙しい社会人の方や、ゼミや研究室、バイトにサークルで時間を取られてしまう大学生など、勉強できる時間が限られている人はたくさんいると思います。

 

そんな方々でも、教養科目のみに絞れば、勉強範囲を減らせるので、筆記試験に合格できる可能性が高くなると思います。

時間がない中で、専門科目まで手を出す場合は、試験範囲に山をはるなどのリスキーな戦略が必要になってきます。

 

まとめ-教養のみにしても大丈夫な理由

上記のメリット・デメリットを加味したうえで、教養のみに絞っても大丈夫!むしろ、第一志望が教養のみなら「教養科目のみ」に絞った方が良い理由をまとめます。

  • 倍率ほど難易度は高くない
  • 併願できる数は十分
  • 専門も勉強している人より、教養科目に掛けられる勉強時間が多くて有利

 

第一志望が教養のみなら、教養科目だけに絞っても、大丈夫な気がしてきた!

それじゃあ、さっそく勉強しよう!!

(明日から頑張ることにしよう・・・)